- 2005.06.19 Sunday
アルパカ牧場見学ツアー そのいち
***
集合地の新宿から那須までは貸切バスで。
白シューマイ(牧草をサイロに入れる代わりに白いビニールでラッピングしたもの。正式名称不明)が転がしてある牧草地が目立つころ、とうとう到着しましたアルパカ牧場。
***
実はこちらを訪れる前から不思議で不思議で仕方がなかったのです。
毛を採取することも考えて品種改良された家畜というのは、毛を刈らないと逆に身体を壊して死んでしまいかねません。毛を使う/使わないに関わらず、毎年毛刈りをしないといけないわけです。
羊は毛も採りますが、飼育の主目的は肉です。特に国内で飼育されている羊の場合、毛は自家消費、または一部の愛好家の間でしか消費されていません(現在国内では羊毛を洗う工場が稼動していないので、大規模な消費ルートが存在してないのだな)。
では、アルパカは……?
アルパカの乳というのは子供を育てる分しか出ないそうです。なので、乳採取ということはない。アルパカチーズとかアルパカヨーグルトも見たことがない。
毛にしても、国産アルパカがいるということが手紡ぎ愛好家に知られてきたのはここ数年のこと。
ででで、では肉というコトデスカ!? あの、あのアルパカちゃんを食っちゃうデスカ!?<動揺。(ネットで検索してみましたが、原産であるペルーなどでは乳も肉も利用するようです)
実際のところは牧場の方に聞いてみなければわからないのですが、残念なことに時間がなく聞きそびれました。
ただ、牧場の方々を見ていると「全部名前がついてるんですよ〜。うちのアルパカ、か〜わい〜でしょ〜!」という空気がものっすごく伝わってきたので、「そうよねえ、可愛いのが第一で、利用も目的も二の次でいいよねえ」という気がしてくるので不思議です。
でも、確かに好きでなきゃ380頭もアルパカ飼わないよね……。
海外ではアルパカをペットとして飼っているヒトもいるとか。今回のツアーを主催した恵糸やさんで「月刊アルパカ」のようなフルカラーの雑誌を見せてもらったことがあります。血統だかなんだかが良い子には、どえらい値段がついていました。
***
カメラを構えるととにかく「オレを撮れ」と迫ってくる黒いアルパカ。イヤわたしはアナタではなく、アナタの奥の白い清楚なコが撮りたいんですがッ。だからアナタではなくっ。(しばらく攻防が続く)
子供ばかりを入れてあるエリアで「かわいー!」と大騒ぎする人間を観察している冷静な子。子供エリアのみ厩舎が併設されていました。大人は年間通して厩舎には入れないとのこと。
子供エリアで、一段高い岩の上に上って偉そうにしている子がいました。子供エリアではやはり力が有り余っている子が多いようで、あちこちで「暴れアルパカ」が見受けられました。急発進急ブレーキは当たり前、他の子と首をぶつけ合ったり。
***
アルパカの毛というのは、バインディングファイバーがないからなのか脂分が少ないからなのか、羊のようにステイプル(房)にはなりません。とてもバラけやすいです。
アルパカには「スリ」と「ワカヤ」という2品種があるそうです。見分ける方法は毛質。
スリは触った感触は「柔らかいモヘア」という感じ。ぱっと見はものすごく細いドライスディールて感じかな。縮れはなく直毛。ただ部分によっては非常に毛長があるので、紡ぎにくそうな感じ。
牧場の方はショールにいいですよ、と仰っていましたが、細くきっちり縒りを入れて紡いでいくのがいいのか……。このあたりは研究しないといけませんな。
「ワカヤ」はスリに比べると短く、もさもさしている感じがします(あくまで主観)。ダブルコートの犬の毛によく似てます。
夾雑物が多く、この先の仕事にちょっとめまいがしたりしなかったり……。だってアルパカちゃんたち背中にまで飼葉のっけてんだもん……牧場のおっちゃんも当たり前のようにアルパカちゃんの頭っから飼葉ぶっかけるんだもん……そらゴミ混入も多かろうよ……。
***
さあ。
たくさんのつぶらな瞳光線を浴びまくり、い〜い感じにトリップしてきています。トリップ=財布の紐が溶け落ちた状態と言い換えても、あながち間違いではございません。
**次回、「アルパカ牧場見学ツアー そのに」アルパカの毛刈りや牧場にいた他の動物たち、そして散財の結果のご報告に続く。**
集合地の新宿から那須までは貸切バスで。
白シューマイ(牧草をサイロに入れる代わりに白いビニールでラッピングしたもの。正式名称不明)が転がしてある牧草地が目立つころ、とうとう到着しましたアルパカ牧場。
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実はこちらを訪れる前から不思議で不思議で仕方がなかったのです。
毛を採取することも考えて品種改良された家畜というのは、毛を刈らないと逆に身体を壊して死んでしまいかねません。毛を使う/使わないに関わらず、毎年毛刈りをしないといけないわけです。
羊は毛も採りますが、飼育の主目的は肉です。特に国内で飼育されている羊の場合、毛は自家消費、または一部の愛好家の間でしか消費されていません(現在国内では羊毛を洗う工場が稼動していないので、大規模な消費ルートが存在してないのだな)。
では、アルパカは……?
アルパカの乳というのは子供を育てる分しか出ないそうです。なので、乳採取ということはない。アルパカチーズとかアルパカヨーグルトも見たことがない。
毛にしても、国産アルパカがいるということが手紡ぎ愛好家に知られてきたのはここ数年のこと。
ででで、では肉というコトデスカ!? あの、あのアルパカちゃんを食っちゃうデスカ!?<動揺。(ネットで検索してみましたが、原産であるペルーなどでは乳も肉も利用するようです)
実際のところは牧場の方に聞いてみなければわからないのですが、残念なことに時間がなく聞きそびれました。
ただ、牧場の方々を見ていると「全部名前がついてるんですよ〜。うちのアルパカ、か〜わい〜でしょ〜!」という空気がものっすごく伝わってきたので、「そうよねえ、可愛いのが第一で、利用も目的も二の次でいいよねえ」という気がしてくるので不思議です。
でも、確かに好きでなきゃ380頭もアルパカ飼わないよね……。
海外ではアルパカをペットとして飼っているヒトもいるとか。今回のツアーを主催した恵糸やさんで「月刊アルパカ」のようなフルカラーの雑誌を見せてもらったことがあります。血統だかなんだかが良い子には、どえらい値段がついていました。
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カメラを構えるととにかく「オレを撮れ」と迫ってくる黒いアルパカ。イヤわたしはアナタではなく、アナタの奥の白い清楚なコが撮りたいんですがッ。だからアナタではなくっ。(しばらく攻防が続く)
子供ばかりを入れてあるエリアで「かわいー!」と大騒ぎする人間を観察している冷静な子。子供エリアのみ厩舎が併設されていました。大人は年間通して厩舎には入れないとのこと。
子供エリアで、一段高い岩の上に上って偉そうにしている子がいました。子供エリアではやはり力が有り余っている子が多いようで、あちこちで「暴れアルパカ」が見受けられました。急発進急ブレーキは当たり前、他の子と首をぶつけ合ったり。
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アルパカの毛というのは、バインディングファイバーがないからなのか脂分が少ないからなのか、羊のようにステイプル(房)にはなりません。とてもバラけやすいです。
アルパカには「スリ」と「ワカヤ」という2品種があるそうです。見分ける方法は毛質。
スリは触った感触は「柔らかいモヘア」という感じ。ぱっと見はものすごく細いドライスディールて感じかな。縮れはなく直毛。ただ部分によっては非常に毛長があるので、紡ぎにくそうな感じ。
牧場の方はショールにいいですよ、と仰っていましたが、細くきっちり縒りを入れて紡いでいくのがいいのか……。このあたりは研究しないといけませんな。
「ワカヤ」はスリに比べると短く、もさもさしている感じがします(あくまで主観)。ダブルコートの犬の毛によく似てます。
夾雑物が多く、この先の仕事にちょっとめまいがしたりしなかったり……。だってアルパカちゃんたち背中にまで飼葉のっけてんだもん……牧場のおっちゃんも当たり前のようにアルパカちゃんの頭っから飼葉ぶっかけるんだもん……そらゴミ混入も多かろうよ……。
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さあ。
たくさんのつぶらな瞳光線を浴びまくり、い〜い感じにトリップしてきています。トリップ=財布の紐が溶け落ちた状態と言い換えても、あながち間違いではございません。
**次回、「アルパカ牧場見学ツアー そのに」アルパカの毛刈りや牧場にいた他の動物たち、そして散財の結果のご報告に続く。**
- 羊毛
- 17:32
- comments(2)
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牧場に毛刈りの見学にいったんですか〜!うらやましいです。以前、グーグルのイメージ検索で、頭だけ毛が残ってるアルパカをみたんですが…那須高原の彼らもそうなってしまうのかしら 笑。子供エリアの子達かわいいですよねー!
わたしも行ったときに おじさんに「おとなしくてかわいいだろぉ〜???」とニッコニコの笑顔で言われたんですが、ちょうどツバはかれてビビっていたときだったので「え ああ はあ・・・」みたいなコメントしか返せませんでした 笑。
うちのブログにもきてくださってありがとうございました。ひつじやさんもがんばってくださいね★