1/23〜25、母と名古屋旅行に行ってまいりました。

(当初は母の妹・母・私の予定だったのが、叔母の嫁ぎ先繋がりで不幸ごとがあり急きょ母娘の二人旅に)

 

一人しみじみとスルメを噛み締めるが如く羊が反芻するが如く楽しんでいようと思ったのですが、友人らからリクエストいただいたので文字にしときます。(ありがとう! しかしつまんなくても文句は聞かぬ!)

 

 

結論:名古屋いいトコ一度は行っとけ

 

 

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【初日】

午前中の新幹線こだまで名古屋入り。

 

お昼ご飯は名古屋駅内(改札外)の「山本屋本店」さんで味噌煮込みうどんをいただきました。

どうやら名古屋駅店は開店したてのよう。おうどんは味が濃かったのですが、お漬物はあっさりめでお代わり自由でしたブラボー!

 

お宿のチェックインまで時間があるので、大きい荷物をコインロッカーに預けて熱田神宮へ。

名鉄に乗って3駅、あっというまに「神宮前」駅に到着です。

 

「神宮前」駅から最短で神宮敷地に入ろうとすると横っ腹から入る形になるので、急ぐわけでなしぐるりと外周回って正面入口へ移動。

我々鎌倉住みは基準が鶴岡八幡宮なので、参道から本殿までまっすぐなのにほっとし、高低差がないことに少しの違和感を感じ。

ここで源頼朝公の御生母(由良御前)が熱田神宮宮司さんの娘さんだったと初めて知りました。

 

土日祝であればボランティアガイドさんの説明を聞けたのですが、あいにく平日。あちこちうろちょろしながら参拝し、御朱印をいただいてきました。

「こころの小路」という道があり、本殿の周囲をぐるりと歩けるようになっております。

また境内に土塀があるんですが、信長公からの桶狭間戦勝記念の奉納だそう。

 

 

神宮駅の改札前で「あんまき」を売っていたので購入(母娘そろってあんこラバー)

美味しゅうございました。

 

 

夜は宿の向かいにあった「世界の山ちゃん」で手羽先をもぐもぐ。

ここもちょっと味が濃かった。塩辛さではなくて香辛料とか唐辛子の辛さかな。名古屋の方は濃い味がお好きなのでしょうか…?

 

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【二日目】

念願の! トヨタ産業技術記念館

 

ちなみにトヨタさんの博物館は2つあります。織機や繊維関係の資料を展示しているのは名古屋駅から少し北にいった「産業技術記念館」のほうです。ご注意くだされ。(もう一つは長久手のほうにあって自動車専門だそうです。)

 

 

……最高でした。

もーお、いいから行っとけ。

コットンの知識を備えていくと更に面白さ倍率ドンですよ。

 

午前中に無料のガイドツアーに参加、軽くお昼を食べてから再度繊維館のみじっくりとっくり歩いてきました。

 

 

こちらには西洋東洋双方の、繊維(綿)から糸、布にするまでの各種装置が並んでいます。

 

すごいとこは「基本、実機展示、動態展示」。

実機ですから実寸大ですし(当たり前だ)、動きます。動かないものも、動かしている様子を動画で拝見することができます。

(私がこの時代の機械のどこに惹かれるかってえと、「基本動力源は一つ」なとこなんですよね。その機体の、おおもとの一か所を動かすと全部連動していく、カラクリ感満載なとこがたまんない。)

 

 

書籍やWebで知識を仕入れていても、やはり動いているものの「説得感」はものすごい。

 

私にとってはミュール紡績機の動きを見れたのは本当に嬉しかった!

ミュール紡績機は「職人」の仕事だった紡績を「単純労働」にした存在です。名前だけは聞いていたし、写真も見たことはある。Wikiも読んだ。しかしどう動かすのかが、もうまったく見当もつかなかった。

映像を見て「…そう動かすのかー!」と思わず声が出ちゃいました。ぜひ現地で映像をご覧ください。

 

そんでもって、「原綿」からスライバ―ができるまでの工程を担当する機械を見れたのも嬉しかった!

原綿(原毛)からバッツやシートにするのは、ある意味わかりやすい。自分ちにもドラムカーダーあるし、想像しやすい。

しかし「どうやってスライバ―、トップが出来上がるのか」はわからんかったのです。

ときどきInstagramに海外の羊牧場の方が「うちの羊毛がトップ(スライバ―)になるまで」みたいな動画を上げてくれるんで食いつくように見てたけど、全容がわからなくて…!

 

その機械ももちろん並んでおります。これだ、私が見たかったのは!

原綿をカードして出来たシートをにゅにゅっと引き絞ってスライバ―を作り、そのスライバ―を複数本まとめて引き揃えて伸ばしてゴミとってまたスライバ―(ここまでくるともうトップだと思います多分)にして、筒ににょりにょり円を描くように落として…(ここでヘンプスライバ―の納品の形に納得がいった)

 

その中の「練条工程」を担当する機械を見てうちの母がいうわけです。

「……私、カネボウで働いてたとき、これやってたわ!」

……なんですと⁈

今を去ること50年ばかし前、若かりし母が大阪へ初めて出稼ぎに行ったとは聞いていました。初めて外でお金を稼ぐのが楽しかった、と。

「ここ! ここんとこに綿埃がたまるから掃除するの!」

意外なところで意外なところに繋がるなぁ。

 

 

そんでもって、展示をぐるりと見渡してみると、なんともガラ紡機の異質さが際立ちますね。(ガラ紡は日本で開発された紡績機です)

まあ、ジェニーミュールリングも天然素材(コットンに限らない)紡績機なので、コットン専用のガラ紡とは一線を画す、ということなのでしょう。

 

ガラ紡機はもう数年前になりますが鴨川和棉農園の田畑さんが再現したのをじっくりとっくり見せていただいたことがあって、仕組みやらなんやらは理解しておりました。

が、かつて日本ではガラ紡機は船(!)にも設置されていたことは知らなかった! 水車だけだと思ってました。でも確かに水車を建造するよりは船に乗っけてしまったほうが、水のコントロールという意味では楽なのかも…。いやはや先人の知恵には驚きです。

 

今も「キタマ(木玉毛織株式会社)」さんがガラ紡の糸を作り続けておられます。東京スピニングパーティにも出展されているのでご存じの方も多いでしょう。

 

ガラ紡機が稼働しているの、ずーっと見てても飽きません。ガイドさんはあんまり長く動かしてくれないんですが・笑。

 

 

そして展示のメイン「豊田織機」。

ご存じの方も多いかとは思いますが、車で有名な世界の「トヨタ」、そもそもは織り機を製造するメーカー「豊田自動織機」でございます。今も「トヨタグループ」の組織図のトップには「豊田自動織機」が燦然と君臨している。

 

いやもう、タテ糸の糸切れを探知する仕組みとか、自動の杼交換装置とか、よくこんなもん思いついたな、と感心することしかできません。

だってセンサーとかない時代ですよ? カラクリ仕掛けだけで全部フォローしてんですよ?

豊田佐吉という人の非凡さをまざまざと見せつけられます。頭おかしい(誉め言葉)。

 

ガイドのおねーさんも技術者のおっちゃんも、「知識を伝えたくて」うずうずしてます。

そりゃそーだ、織りにも糸にも興味の欠片もない修学旅行生とか相手にしてもつまらんもんな分かる分かるー。(双方に同情)

 

私と母がぐいぐい喰いつくのを見て、記念館のスタッフさんは皆さん「これはどうだ!」「んじゃこっちも動かしてやんぜ!」(意訳)と超サービス満点でした。ありがとうありがとうありがとう!

超面白かった…!

 

 

実はわたくし、長らく無杼式でヨコ糸がなぜ二本にならないのか、というのがすごーく不思議だったのです。だってチーズ巻きからヨコ糸引っ張って反対側へ渡したら、糸の中ほどを持って反対側へ渡すわけだから、開口に2本渡ることになりますでしょ。

今回技術者のおっちゃんをとっ捕まえ、根掘り葉掘り伺って参りました。

 

おいちゃんさっくりと「ヨコ糸切るんですよ、ココで」と。

…そっかー!とついつい大声に。目から鱗じゃった…!

逆においちゃんは「僕らは左から右への一方に飛ぶのが当たり前だから、疑問にも思わなかった笑」と仰ってました。常識ってその人の立ち位置で容易く変わるという良い事例。

 

無杼式は化繊用の水で飛ばすのと、天然素材用の空気砲のと、双方実機が並んでます。

どっちも動きます。面白いよ!

 

 

情報量過多でぼーっとしながら宿に帰着。

 

夕飯はあんかけスパをいただきたかったのですが、雪が降り始め(!)遭難する危険性があったので近場の居酒屋に避難しました。

 

 

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【三日目】

お宿をチェックアウトし、名古屋城へ。

 

名古屋城のホームページを確認すると記載されてますが、毎日ボランティアガイドさんによる無料ツアーが開催されています。

「情報量が多い場所は詳しい人の説明を聞きながら歩くべし」

この鉄則に従い、午前10時からのツアーに参加。雪の降った翌日(超寒かった…!)、しかも平日ということで、我々二人に対してガイドさんお一人という超贅沢コース。ブラボー!

 

私も母も基本「知りたがり」なもんですから、あの門は江戸城から移築したの、馬車通すために濠埋めて道広げたの、こういうとこの細工の違いで格の違いがあるの、清洲越しだの、聞くこと見ること全部楽しかった!


 

名古屋城は第二次世界大戦において空襲に会い、天守閣、本丸御殿ともに焼失しております。

シャチホコさんが載ってる現在の天守閣は再建したものですが、最近「創建当初の姿で再建するべきでは」という論争がある、と以前新聞で読んでおりました。

んでもって創建当初の姿にすると当然エレベータなんぞはつけられないのでバリアフリーではなくなり、「万人が見に来れる」ものではなくなってしまう云々。ガイドさんも「傍聴会に行きましたけど、もう平行線で笑」と仰っておられました。

 

 

本丸御殿でも、これでもかというくらい様々なことを説明していただきながら歩いてきました。

 

そんでもって再建されたての本丸御殿、建材から絵具に至るまで「創建当初の姿とまったく同じにする」ことに相当こだわっているそうです。木材も木曽のヒノキだそうで。

 

…感想ですか?

「なんだこれってくらい、超豪華」

 

まあね、徳川の威光を天下に知らしめるのが目的ですから、「こーれーでーもーかー!」とつぎ込んだんだなって、そう思い知らされました。

 

 

本丸御殿の入り口(外)から見える襖絵。虎の図なんですが(奥の格の高い部屋になると花鳥図になる)「日本画において虎とヒョウが同時に描かれている場合、ヒョウはメスの虎を表す」と知識でだけ知っていたのですが、今回その実物(レプリカですが)を初めて見ました。

レプリカというか、「クローン文化財」扱いかもしれません。

金箔を重ねたときにできる「筋」も本物とまったく同じにする(ゆえに襖絵一枚再現するのに1年かかる、らしい)そうですから。

 

6月だったかな、現在非公開の「上洛殿」も作業が終わって公開されるそうです。「公開したては混むから秋とかのほうがいいかもしれませんよ」とガイドさん。

 

 

通常45分のところ、1時間40分(!)も丁寧な説明つきで満喫させていただきました。

面白かった…! やはり情報量の多い場所は詳しい人の説明付きで回るに限る!

ここから建物の格が下がりますよー、とか、ふつうに歩いてたら絶対気がつかない。一番近い濠はもとから空壕だとか、鹿は江戸の頃からペットとして飼われてたとか、知りようがない情報がてんこ盛りで「ムハー!」になりました。知りたがり、超満足。


戦国後期から安土桃山、徳川初期まで、本当に日本の大きな流れは名古屋界隈で作られておったのだなあ、と感じます。 

 

 

お昼は前日食べ損ねたあんかけスパを。

 

帰りの新幹線で爆睡(お腹いっぱいだし暖かいし)して帰ってきました。

雪の影響で当初15分遅れていた新幹線、品川到着時には5分遅れまで短縮してきました。さすがだなJR西日本…!

 

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よく最後までお読みくださった!(笑)

ながながとお付き合いいただき感謝!

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