キングオブウール「メリノ」、味わい深く紡ぎやすい「シュロプシャー」に続き、この冬ひつじやに十数年ぶりに入荷したウェンズリーディールです。

 


 

 

おそらくこの絵は夏か初秋あたりの姿かと思います。毛が短い!

冬から春先、毛刈り直前は地面に着くスレスレくらいまで伸びます。

 

 

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遙か英国イングランド、北ヨークシャーを原産とする羊で、19世紀ごろに品種として確定。

調べたら「ウェンズリーディール」という地名がありました。おそらくここが発祥の地なのでしょう。チーズが有名みたいです。

 

リンカーンなどと並ぶ「ロングウール種」の代表格でもあります。リンカーンは(いわゆるカーペットウールと呼ばれるくらい)太番手でギラっとした光沢ですが、ウェンズリーディールは繊維が細い分もう少し柔らかな光沢。

ひつじやでは白のみ仕入れていますが、ブラウンなどのカラードもいます。

 

ものの本によると雄羊で120〜150kg、雌羊で90〜120kg(日本でよく見かけるサフォークの1.2倍前後、マンクスロフタンと比べるとほぼ倍ですかね)とありますので、割と体格大きめ。

 

毛の特徴としては「長い」。とにかく一房が長い。

繊維自体が細く、くりくりくるくるとらせん状に美しくカールしています。※繊維が太いほどカールのうねりは大きく、細いほど細かくなります。

 

 

かつてこの品種のフリース(毛刈りしただけの状態)を「う〇この玉すだれ」と評した方がいらっしゃいますが、本当にそう!

生きとし生けるものは食って出すので仕方ない、しかもこの品種見た通り「お召しのコートが長くていらっしゃる」。…もうね、仕方ないんですけど、フリースを洗うのが本当に大変な品種です。

 

毛先が少し金色になっていますが、これは染めたわけではなくいわゆる「ステイン」、染みです。

 

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よく使われるのは「アートヤーン」。房を崩しすぎないようにバッツに混ぜ込んで、紡ぐことが多いようです。

が、このクリクリ、ただモノではないのでその他にも色々な使い方があります。

 

今回「ニットにどう使うか」のサンプルを作りました。

 

 

右上から

1.一緒に編み込み

ウェンズリーディールのくりくりと光沢を「ドヤァ」と出すには裏編みが適しているように思います。メリヤス地に編み込むときに毛糸と一緒に裏編み、次の段でもウェンズリーディールが編み込まれている部分のみ裏編みにするとぷっくり&わさわさと出ます。以前キッズ用ニット帽にこの編み込みを施したことがあります。とっても可愛く仕上がりました。

今回のサンプルでは一緒に編み込むとき、また次段を表編み/裏編みどちらにするか、の3パターン(裏裏・表裏・裏表)を試しています。編み込む房の太さやカラーにも左右されますが、「欲しい表現に近いのはどれか」の参考になれば幸いです。

 

2.編み終わったあとに、毛糸針に通して縦方向にくぐらせる

長さが短くても、また房の根元のステイプルが多少崩れてぼさぼさしていても使える方法です。今回はふちからシッポが出るようにしましたが、メリヤス編み地の途中からシッポがにょろっと出る感じでも可愛いかもしれません。

後付けで全体のバランスを見ながら付けられるので、比較的使いやすい方法かと思います。

今回は留めていないので引っ張ると抜けます。出来上がったあと根本や途中などをニードルで刺す、またミシン糸で縫い留めると安心かと思います。

 

3.編み終わった後に、フリンジのように二つ折してくくりつける

ある程度長さがあり、根本までステイプル(房)が崩れていない房を選抜する必要があります。この方法で使うときは、ステイプルが崩れてしまっている部分は切り落としてしまってもいいかもしれません。

これも後付けなので、全体のバランスを見ながら付けると良いかと思います。

 

 

このニットサンプルの実物は来週末2019.3.30&31さいたまスーパーアリーナで開催される minneのハンドメイドマーケットに持っていきます♪

 

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今回たまたま、英国でウェンズリーディールを育てている牧場さんとご縁ができまして超ラッキー。

 

Twitterでもぼやきましたが、冬の英国って湿ってるんですね! からっからに乾燥している関東で到着した荷を広げたら、100gのうち4〜6gあたりが消えました(笑) わかってはいた。わかってはいたが、だがしかし(苦笑)。

 

ひつじやのウェンズリーディール販売ページはこちら

多色染めした小分けパックと、ご自分で染めたい方向けに未染大きめパックをご用意しております。

 

 

[参考資料]

KATHRYN DUN「BEAUTIFUL SHEEP」(Amazonリンク

掲載されているのはほぼ欧州種のみですが、ドレープきかせた布を垂らしたスタジオ背景に、超おすまし顔の羊が沢山なので目が楽しいです。これのアメリカ版とかあったら買うのになあ…

羊だって犬と同じくらい多種多様なんだぜ、と人に説明しやすい写真多めの資料集。「英語ですか、ハイ読めません!(ドヤっ)」という私でもgoogleさんの助けを借りながら楽しめる本でした。まあ言語問わずデータが多いと喜ぶのはオタクの本能ゆえ…

 

 

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