12月に入り、和棉の収穫ももう終わり。
和棉を栽培していた花壇を整理しました。

Before・・・


After・・・


来年春にはまた和棉を蒔くので、冬から春にかけて花を咲かせる一年草を植えました。
奥には花の終わったサフラン(球根をとるため液肥を与えております)とチューリップ、あとミニバラが植わってます。

和棉を育てるという意味では「もうちょっと広さがほし〜い!」花壇ですが、一年草を植えるとなると「花がいくらあっても足りない…」花壇だということが判明しました。
難しいなあ。

和棉栽培をしている花壇の一角に、サフランを植えたのは9月下旬のこと。

東京スピニングパーティで和棉の「伎倍幡本舗」さんとお話させていただいた折、サフランで染めた和綿を見せていただいたのです。

ほほ〜、これがあのサフランで染めた綿か〜、と興味深く拝見していましたら、「買うと高いから育てると良いですよ。球根差し上げます。もう遅いくらいだから、帰ったらすぐ植えてくださいね」と、2つ球根をくださったのです。ありがとうございます!!
(ちなみにその後園芸コーナーで探したのですが、やっぱりサフランは見つけられませんでした。夏の終わりにお店に並ぶようです。)





手をかけていないを通り越して荒地に近い花壇ですが(水遣りも自然まかせ〜)、サフランは立派に咲きました。
ちなみに、これはもう染料のもとになる赤い雌しべをとっちゃった後。一つの花に3本、赤い雌しべがにょんにょんとつくのです。

花が終わったら追肥して、春になったら球根を掘り上げる予定。少しずつでも増やせるといいな〜。

手紡ぎの綿糸、というと「編み(ニット)」というよりも「織り」かな、となんとなく思ってしまいます。

ウールと違って太く紡ぐことはできないですし(単糸を複数本撚り合わせれば太くなりますが)、なんとなーく、ただなんとなーく「織るもの」、という印象がありました。
織りももちろん大好きなんですが、下ごしらえが大変です。糸もそこそこの量を用意しなければなりません。


「自分とこのベランダで取れた和綿で、なんか作りたいなあ」
量なんてたかがしれてます。種をとった綿の状態で、両手すくいいっぱいくらい。

で、カギ針編みをチョイス。(棒針編みは、目を落としたときの惨状が恐ろしかったのでパス。どうしたって糸が細いので、こんなんで目を落としたら……ブルブル)

よく考えなくても通常レース糸といえば綿でした。
市販のレース糸はがっちりノリで固められています。このレース糸用に作られた編み図を、太かったり細かったりの手紡ぎ綿糸で編んでみたらどうなるだろう。


で、こんなんなりつつあります。



カギ針2号使用。方眼レースです。


拡大〜。




ここまで編んで糸がなくなってしまいました(笑)。
また時間を見て紡いで、ぐつぐつ煮てより止めと精錬をしてから編みましょう。

市松模様にしながらこのままずんずん伸びていって、春夏に使えるストールにする。
予定。

今年の殺人的猛暑にやられて、気がついたら7月8月とブログ更新しないまま終わるところでした。危ない危ない。(とはいえ今日はもう8/31……ギリギリセーフと見るかアウトとみるか……)

しかし、本当に今年は凄まじい暑さでしたね。

鎌倉というところは基本的に夏は涼しく冬も暖かいんですが、それでもしんどかったです。
ジムショはすべての窓を開け放って風を通して、どうにかクーラーつけずに乗り切りましたが、自宅では夜、耐えかねて何度かクーラーに頼ってしまいました。

そんな「コロス気ですか!!」という暑さでしたが、彼らは元気です。




にょきにょきにょき…。


緑の葉は傍若無人に生い茂っていますが、綿の花はたいへん奥ゆかしいです。
一つ咲いては落ち、また一つ咲いては落ち、という感じで、どうしても「満開!」という風にはなりません。

緑色の桃(綿の実も「桃」と言うんですって)が割れるまでに、また長い時間かかりますが、急いてもどうなるわけでなし、のんびり待ちたいと思います。



何度か蒔き直しをしつつ、なんとか芽が出揃いました。

最後発のやつはまだ双葉が開いたばかり。
うーん……どうにか上手く育ってくれると良いのですが。

直播はプランター栽培よりも楽(水遣りをあまり気にしないで良い)と聞いてはいたのですが、いやはや本当に楽です(笑)。

毎度の綿つながりで、昨日はふとんのマスダ 増田製綿工場(http://www.cotton.shop-site.jp/)さまへお邪魔してきました。




秋葉原で相方と合流し、1時間足らずでつくばへ。わーい、つくばエクスプレス乗るの初めてだ〜♪<おのぼりさん

こちらは綿をシート状に加工してくださる製綿工場です。(おふとんの仕立て、販売もしてくださいます)
でっかい機械が何台も並んでいます。壁際に積み上げられた原料の山。なんだかどえらいお宝が潜んでいそうでワクワクします。

種付きの棉から棉繰り→カード加工までも請け負ってくださいます。
相方もげっちも和棉5kgの棉繰り&カード加工をお願いして、8枚のシートになってホクホクしておりました。頑張って紡いでなんか作ってね♪ 秋までにねラブ


紡ぎ・織りをしていると、どうしても最初の入り口は「マフラーにつかえそうな細番手・柔らかいもの」になりがちです。(羊ならメリノやポロワスあたり。マフラーあたりが一番必要毛糸量が少なく、形にしやすい、という理由もありますが)
が、蒲団ではその逆の方向になります(当たり前ですが)。敷布団には硬めの・バネのある・耐久性のある綿が求められます。

増田さんのところでは、敷布団向きのゼッペル綿などのほか、あえて柔らかめのオーガニック米綿やペルー綿なども扱っていらっしゃいます。

あれやこれや、お言葉に甘えまくって触り比べてきました。羊の毛を何十種類何十頭分触ってきたはずなのですが、綿はさらに繊維が細く短いため、こりゃあ修行が必要だわ〜としみじみ痛感。
ゼッペルとオーガニックの違いは一目瞭然一触瞭然なのですが、ペルーとエジプトになるとなかなかに難しい……。指先センサーをもうちっと鍛えないと。


この仕事始めてから、色々と「コダワリ」を持って働いている方に多く会うようになりました。
増田さんもそうですし、前回お邪魔させていただいた親松さんも「コダワリ」と「自信」を持った「格好良い仕事人」でした。
自分もそういう「格好良い仕事人」になりたいものだと、毎度毎度思います。


増田さんの綿は、ひつじやでも取り扱う予定でおります。現在秋の東京スピニングパーティあたりを目処に調整中です。
ふとん綿からの紡ぎ方も現在鋭意研究中! 秋をお楽しみに!!





お店に並んでいたお蒲団。布は会津木綿ですよ! 寝心地良さそう……(指くわえ)。




ずらりと並んだ会津木綿。ハギレ探しに没頭する相方。確かに会津木綿の縞はどえらくかっちょ良い。




電動棉繰り機。和棉用に調整してあるということで、洋綿の棉繰りはちょっと難しかったです。でもこれ一台あると早いだろうなあ……。

事務所のあるマンションには、南側に芝生と花壇があります。
理事会にお願いして、花壇の一角をお借りすることができました。



土起こしをして、石灰と鶏糞を混ぜて、土の塊を砕いて。ちょこちょこ出てくるゴミ(プラや植木鉢の破片など)を撤去して。
慣れない土いじりでしたが、なんとかここまでたどり着きました。

明日、(ちょっと時期としては遅めですが)和棉を蒔こうと思います。

日当たりが良すぎるほど良い場所なので、水遣りを欠かさないようにしないと。

ひつじやで栽培している大島種の和棉。昨年度は作付面積が狭かったため(笑)、種が少ししかとれませんでした。

やはり新しい種のほうが発芽率が高いので、わざわざお手紙でご請求くださった皆様には新しい種をお送りしたい。


てなわけで、自分らで種まきに使うのは昨年度、一昨年度の種になります。


通常であればGW明けに種まきをするのですが、万一発芽しなかった場合リトライできるよう、今年は早め(GW中)に種まきを行いました。

昨日、発芽第一号を発見。




まだすっぽりと綿帽子を被っています。
よしよし、大きくなれよ♪

私たち「ひつじや」が、縁あって和棉の世界に触れるようになって、もう何年になるでしょう。
私自身、相方に分けてもらった和棉の種をベランダのプランターで育てるようになって、丸2年が過ぎました。


綿が繋いでくれたご縁で、親松寝具店さま(http://www.ecofuton.com/)へ伺わせていただきました。

まずは製綿工場を見せていただくことに〜♪


(写真ボケボケでスミマセン……(泣))

ちょうど忙しさのピークを過ぎたところ、ということで機械は動いていませんでしたが、ひつじや二人「解綿機」や「カード機」間近に見られて感激です。
だってだって格好いいじゃないですか、働く機械って!! いやもう工場とか大好きです。多分動いてたら2時間3時間見続けても飽きないと思います。

「解綿機」にはオゾン殺菌装置もついています(打ち直し綿のときなどに使うのでしょうね)。
解綿機でほぐされた綿はダクトを通ってカード機へ。針布は見えませんでしたが、綿用だから羊毛のよりは細かいんだろうな〜。(繊維が太く長くなるほど、針布は粗くなります)

3Fではちょうど職人さんが掛け布団を仕上げているところでした。
シート状になった綿を広げ、大きさを揃えつつちぎり、厚みが必要なところに重ねていく。中表になっていた布団布をひっくりかえし、入れ口をかがる(めっちゃ早い!)。ひっくり返したことによって捩れた綿を叩いて直し、布となじませる。布と綿がずれないよう、絹糸でポイントポイントを押さえていく。

しばらくじ〜っと見せていただいていたんですが、手に迷いがないのがすごい! ひゃあ〜。

* * *

お店のほうへお邪魔し、さまざまな綿も触らせていただきました。


(よくよく考えてみたら、お布団屋さんに入ったのは初めてかもしれません…。)

羊もそうですが、綿も品種によって「同じ綿なのか!?」と思うほど違いがありました。
今まで触ったことのある「棉」といえば、「自分で育てた和棉(大島種)」か、「綿スライバー(たぶん米綿)」くらい。

和棉である「弓ヶ浜種」も触らせていただいたんですが、大島種とはまったく違う手触りでした。
「弓ヶ浜」は布団にとても適しているそうです。(ただ、現在は収穫量の問題で「弓ヶ浜」お布団の注文は受け付けていないとのこと。残念!)


(弓ヶ浜の実。棉繰り機も綿打ち弓もあります。右側はコットン糸。親松さんのお店のオーガニックコットン布団は、使う糸までオーガニックコットンなのです)


羊もどの品種が高級というわけではなく、あくまでも用途によって適した品種適さない品種があります。
マフラーに適した品種、服地に適した品種、ラグやカーペットに適した品種etc。

布団用の綿も同じ。
敷布団にするのか。掛け布団にするのか。硬めが好きなのか、柔らかめが好きなのか。
そしてコスト。高いから良いかというと、そういうことでもない。

そういった、「材料」を手元に、「お客様のお好み」を聞き、「予算」を念頭に置きつつ、ブレンドしたり厚みを考えたりして「そのお客様に適した状態へ近づける」、そういうことをするのが「寝具屋」さんなのですね。

大変興味深いお話を沢山聞かせていただけて幸せでした。
本当にありがとうございました。


p.s.

綿の大規模生産地では大量に栽培された棉を収穫するとき、枯葉剤を使うこともあるそうです。(機械で一気に収穫しようとすると葉が邪魔→枯葉剤で葉を落としちゃえ、ということ)

そのお話を聞いたとき、5年ほど前にベトナムの遺跡に行ったときのことを思い出しました。

そのあたりはベトナム戦争時、米軍が枯葉剤を巻いたというのです。
熱帯地域なのに、戦争から何十年もたっているのに、森らしきものがないのです。立ち木は少なく、山は禿山。
じりじりと容赦なく照りつける太陽と、黒ずんだ石造りの古い遺跡と、白い禿山と大地。

使用量に差があるとはいえ、あの光景を作り出したのも枯葉剤。私たちが身につけている綿製品も、多分同じ枯葉剤を浴びている。

じゃあ、農薬を使わないですむ「遺伝子操作した綿」ならいいかってえと、そういうことでもない…。(それはそれでコワイ…)


和棉を育ててみるとわかるのですが、これらは農薬も肥料もほとんど必要ないのです。風土に培われた種類をあるがままに育てれば、なにを足すこともないといういい例ですね。
むろんイイコトばかりではなくて、和棉は洋綿と違って下向きで実がはぜるので、すぐに手で収穫しなければなりません(でないと落ちちゃうからね)。

大量生産には向かない。
だけれども、そもそもそこまで「大量に生産」する意味があるのだろうか。とか。

しみじみ考えてしまいます…。

今年の和棉栽培は、いきなり出遅れました。
あれやこれやと毎日右往左往している間に5月中旬が過ぎ、6月……。

「だ、ダメかも……。や、ダメかもしれんけど、でもダメもとで!」
と蒔いた種も無事芽吹き、この夏ににょきにょきにょきにょき……。






伸びすぎてませんか、アナタたち。



去年は嘆きたくなるほど伸びなくて、摘芯する必要もないくらいだったんですが、今年はさすがにとめました。


下向きに慎ましやかに咲いてる綿の花。



早く和棉の手紡ぎ糸を作りたいなあ。


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